「あやしい彼女」は多部未華子ちゃんが好きならぜひおすすめの映画。
彼氏のおうちにお泊りなのかしら?ってシチュエーションで要潤に「どんな人がタイプなの?」と聞かれて
多部未華子ちゃんがあっけらかんと「あーシモの世話ができる人?」って答えて要潤が噴き出す予告を見た時に「いつか絶対みるわ」と思って忘れてた映画←忘れてたのかよ
結論:2時間めっちゃ楽しかったぁあ~
って気分で最高だったので映画評論家ではなくガッチガチの視聴者目線でネタバレありのレビューです。
Contents
倍賞美津子演じる73歳の強烈なおばあちゃんを高畑淳子だと勘違い
倍賞美津子さんって知らずにずーっと高畑淳子さんだと思い込んでみてました。
こんな老けてたっけなぁ?いやでもこんなような顔だったよなーって。
仕事が絶好調だったはずなのに息子が不祥事起こして、あの後どうしたんだっけなーとかぼんやり思いながら笑
記事を書くのに調べてみたら
高畑淳子じゃないじゃん!!!!
どうでもいいことかもしれませんが個人的にとってもビックリしました笑
あと映画では倍賞美津子さんが主人公なんですけど73歳という設定なんですよね。
いやいや平均寿命がどんどんのびてるとはいえ、いってても60歳くらいにしか見えなかったなぁ。
映画の中では変わり者で元気なおばあちゃんって扱いをされてたけど、どう見てもハイカラな格好をしたちょっと変わり者のおばさんにしか見えず。
孫が20歳で、娘が出産早ければ40歳くらいで60歳前後の設定でもよかったと思うんだけど。
怪しい彼女:あらすじと感想
見た目も可愛い上に、天性の歌声を持ち瞬く間に歌手デビューをする彼女にはとんでもない秘密があった?
みたいなあらすじだっと思うんですが(おい)
まぁ73歳の元気な毒舌ばあちゃんがひょんなことから20歳に若返りを果たして周りを巻き込んで大騒動!みたいなドタバタコメディ映画です。
ひょんなことってのは説明必要ないくらいのファンタジーで。
夜遅くに不思議とひっそり明かりがついた写真館で写真を撮ってもらったら20歳になってた!というパターン(一切説明なし)
多部未華子ちゃんが主演じゃなかったらたぶん「ありきたりなB級映画かな」と見向きもしなかっただろうと思います。
映画のあらすじは読まないまま視聴しましたが、タイトルが「あやしい彼女」で多部未華子ちゃん主演なので倍賞美津子さんが出てきた瞬間から若返るフラグはすごい立ってました。
なので早く多部未華子ちゃん出てこないかなーーーって見てたんですが意外と倍賞美津子さんのパートが長かった。
あっという間に若返りしちゃって物語が進むと思ってたんですが結構しっかり73歳の生活が描かれてます。
早くに夫を亡くし女手一つで子育てをしてきたので自分のしたいこと全て我慢して生きてきて気が付いたら73歳になっちゃった。
結構考えさせられるテーマを重たくならずに見せてくれる映画でした。
どんな人にも生きてきた過去がある
当たり前なんだけど忘れがちな「見えない、知らない部分」
どんな人にも過去があるんだけど、73歳で愚痴ばっかりな倍賞美津子にも娘の知らない必死に生きていた時代があるんですよね。
娘が建てたと思われる娘の家で家事をして愚痴ばかりこぼす姿を見ているときは「確かに大変だったかもしれないけど、娘になんてひどい事言うんだろ」と思って見てました。
でも映画が進むにつれて倍賞美津子の過去が垣間見えるシーンが多くなると、夫に早くに先立たれて娘は長く生きられないと医者に宣告されて人に罵られながらも娘のためにお金を稼ぎ毎日必死で生きてきた人生。
必死に働いているのに娘が食べたそうにしているものさえ「今日は買っちゃおうか!」なんて明るく言えないしんどさ。
映像で見て「大変だったんだ」ってその時はじめてハッとしている自分がいることに気づきました。
大変だったのよってどんなに口で言われても全然伝わらないものなんだな、と。
「あんたを元気にしたツボはここだよ」って背中をなでるシーンは死んでしまうかもしれない小さな赤ちゃんを必死にさする当時の姿が想像されて涙が出ました。
まさか泣くとはねーーーーー。
ただ実生活では「あんたのせいで」は絶対子どもに言わないようにしようって思いましたが笑
怪しい彼女のリアリティ担当は小林聡美
この映画は若返るというファンタジーがあるので全体的にコメディで突き進んでいくんですが倍賞美津子の娘役である小林聡美さんがどのシーンを見てもリアルで素敵で、この映画にいい意味でのリアリティを落とし込んでくれる存在でした。
ベテラン女優ってなるほど、こういう存在なんだなぁって思ったり。
あとはモモヒキ姿が似合いすぎる後姿がだらしないおやじボディの志賀廣太郎さんが熟女にモテモテなのがすごい面白かった笑
でも演技と演出だとわかっていても、罠を仕掛けた志賀廣太郎が返り討ちにあってるシーンはきついものがありました。
それなりの老人が縛られて鼻血を流している姿はあまり気分のいいものじゃないですね…。
正体を隠して20歳を謳歌する倍賞美津子と要潤のロマンス
なんだかんだ言いつつ志賀廉太郎のことが好きなんだろうとばかり思って見ていたのでヒョッコリ出てきたイケメンと恋に落ちるのは驚いた笑
天性の歌声に惹かれて声をかけてきた音楽プロデューサーと何も知らない若い女性がビジネスをしつつ恋に落ちるのって不幸な未来しか見えないんだけど中身73歳だから安心して見れた笑
というか要潤が多部未華子ちゃんにメロメロすぎて。
そりゃまぁ確かにものすごく可愛い顔して才能もあって、おまけに今まで自分に媚びばかり売ってくる女性に囲まれてた人からしたら刺激的すぎる存在だったかもしれないけど。
めちゃくちゃメロメロだったので要潤が可愛い子に困惑しつつも終始ベタベタに甘やかしてる様子を見たい人にはぜひおすすめしたい。
楽しすぎてニヤニヤします←してるじゃん
血を抜くと73歳に元通りで夢から覚める
写真館で写真を撮ってもらっていきなり若返った倍賞美津子。
なんにも説明とかないんですが物語が進むうちに「血で若返っている」ということがわかります。
つまり血を入れ替えると元の73歳に戻れる。
映画の冒頭が輸血シーンなので「あ、なるほど」と繋がるわけなんですが、可愛い孫が交通事故になって特殊な血液ゆえに輸血するんですよね。
全体的に「そうなの?!」みたいな展開はなく常にフラグが立ちまくる映画なんですが全体の雰囲気が良くて楽しく見れました。
多部未華子が可愛いなら「あやしい彼女」はおすすめ
当たり前でしょうね!!!!
好きな人が主演している映画なんて確率的にそうそうないんだから見るべきさ!
多部未華子が73歳に見える迫真の演技をしているのかと聞かれれば「全然見えません」
むしろ73歳を醸し出すのは無理すぎて「嘘くさい」「似合わない言葉使い」「ただの変な女」になってる感は否めないんですがいいんです。
73歳をしっかりどっしり演技できる女優がやるべきだった、なんて一切思いません。
むしろこういう風に見て楽しめるようにリアルを少し入れつつ全体的にしっかりコメディで構成されてる。
主演が好きならYOU見ちゃいなよ映画です。
ダボッとした男物のトレーナー来てる多部未華子可愛いわ、あとでトレーナーポチろうって思いながら見る映画です(個人的な感想)
見終わってから虚しさはなくて、人生楽しまないとな!って前向きな気持ちと切ない気持ちのどっちも感じました。
なんか映画でも見ようかなーーって軽い気持ちでぜひ見て!
あと、すごいどうでもいいけど就活するからっていきなりバンドのボーカル辞めた女がデビュー決まったらしれっと戻ってきて歌番組で歌ってるのは唯一むかついた。